あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

先人からのおくりもの

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こんにちは。nicosaです。

 

 

わたしの母方の祖母は、晩年、

毎年、天体や生活の「暦」が書かれた

日めくりカレンダーを

買い求め、

 

さまざまな宗教や、

それから風水、占星術などに

興味を持ち、

 

たくさんの関連書を

こたつの上に置いて、

 

大きな虫眼鏡を「よいしょっ」と持ち上げて、

それを覗き込み、

 

「ほう、ほう」

「そうですか」

 

と、つぶやきながら

毎日それを読んでいました。

 

 

「暦」は、野菜作りや茶道には

欠かせないもの…と言っていました。

それから、祖母が読んでいた

いろいろな書物を

読み解くのに、それは

必要だったのかもしれません。

 

 

宗教や、風水、占いには

わたしはまったく興味がなかったので、

祖母が、何が面白くて

それを読んでいるのか

理解できない…と、

 

 

ほんとは、

ちょっと呆れていました…

 

 

占い師でも、宗教家でもなく、

それでお金を稼ぐわけでもなく。

 

でも、祖母は、

それに、

「陶酔」しているようにも

「掌握」されているようにも

見えませんでした。

 

 

…例えば、

誰かに、助けてもらいたくて

救いを求めて、たくさんのお金を

渡してしまう

ということは一度もありませんでした。

 

 

ですが、その知識量は、

その最晩年には、驚くほどに

なっていたように思います。

 

 

祖母がわたしに

ときどき話してくれた

わたしにとって

忘れられない祖母の「言葉」が、

 

祖母のその「研究成果」

だったのかもしれないなあと

 

最近は、

そんな気がしています。

 

 

 

祖母の、その何気ない言葉の

その向こう側にあるもの。

 

それが、

祖母が生きた時代、

さまざまな背景と重なりながら、

そこから浮かび上がって

見えてくる気がします。

 

 

 

スピリチュアルを語る人がよく言う…「男性性、女性性」「無償の愛」「インナーチャイルド」「浄化」「ツインレイ」「ツインソウル」…とか、

 

 

仏教の「五戒」

•不殺生戒- 生き物を故意に殺してはならない
•不偸盗戒 - 他人のものを盗んではいけない
•不邪婬戒- 不道徳な性行為を行ってはならない
•不妄語戒- 嘘をついてはいけない
•不飲酒戒- 酒類を飲んではならない

 

とか、 

 

ヨガの「ヤマ」

•アヒムサ(非暴力、不殺生)

•サティヤ(正直)

•アステーヤ(不盗)

•ブラフマチャリヤ(貞操

•アパリグラハ(不貪) 
(「yoga journal online」より引用)

 

 

とか…

 

 

そういうものも、

祖母の「言葉」と同じ意図があるもので、

 

(祖母はそこから「言葉」を導き出したのですから、当然なのですが…)

 

それは、

「〜してはならない」「そうしなければならない」と

強く訴えるものではなく、

その本意は、

 

未来を生きる人たちに

どうしても伝え残したい、

この生を少しでも

楽しんでほしいから

これは、楽しく過ごせる

「コツ」なのかもしれない

だから知っておいてほしい

 

 

そういう想いで

伝え残したものなのではないかなあと

思います。

 

 

だから、それは、

 

「先人からのおくりもの」。

 

未来の人への、先人からの

たいせつなおくりものなのではないかと

そう思うのです。

 

 

 

 

 

ですので、

スピリチュアルも宗教も精神世界も、

その世界で何かを語る人、

「語りべ」は、

 

アーキビストであるべきだと

思っています。

 

 

「先人からのおくりもの」を、

 

それを丁寧に、

 

ねじ曲げたり

「個人的な思惑」を付加することなく

「都合の悪いこと」を削除することもなく

 

 

今の人に伝わるように

時には「翻刻」しながら

その本質を

未来へ伝え残していく人。

 

 

 

「語りべ」は、

 

「語りべ」でしかなく、

 

 

その語りを「聞く人」よりも、

「上」であるはずがなく、

 

 

当然ながら「語りべ」は、

「神」

であるはずがない。

 

 

だから、

その単なる「語りべ」に

「陶酔」したり、

 

単なる「語りべ」に

心を「掌握」されてしまったり、

 

法外なたくさんのお金を渡してしまったり、

 

そんなことをする必要は

全くないと

 

そんなふうに思っています。

 

 

 

 

先人たちが、

未来のわたしたちに

ほんとうに伝えたかったことは、

 

「ぼくもそうだったんだよ」

「とても辛かったんだ」

 

「でもね、こうやって抜け出したんだよ」

「気持ちの持ちよう…ってこともあるかもしれないね、きっとね」

 

「ただそれだけなのかもしれないな...」

 

「だから、顔をあげて」

 

「前を向いて」

「楽しもう」

 

「辛いことはたくさんあった」

「ぼくたちにも。ほんとにね、ああ…」

 

 

「でも、せっかく生まれて来たんだから」

 

 

「ねえ。ほら、見て!」

 

「こんなに美しい。この星」

「ぼくたち、ここに生まれて来たんだよ」

 

「ほら見て…きみの側にいるきみの大切な人」

「その人を笑顔に、してみたくはないかい?」

「楽しまなくちゃ!」

「楽しもうよ」

 

 

そう言って、文字や言葉や絵画や歌や食や…

あらゆるできる限りの手段を使って、

 

「虚学」と言われながらも研究を続け

伝え残そうとしたことを、

 

 

自分の体験を通して

先人の言葉になぞらえながら

自分なりに「翻刻」しながら

祖母の真似をしながら、

わたしはここに

書き留めているのかもしれないなあと、

今は、そんなふうに

思っています。

 

 

 

1995年1月17日5時46分52秒

2011年3月11日 14時46分18.1秒

2016年4月16日1時25分5.4秒

 

 

この国や、この星の

多くの辛い出来事を

忘れない。

忘れないで、未来へ伝えていく。

 

 

辛かったことも、

その中で見つけた嬉しかったことも。

 

 

「先人からのおくりもの」とともに。

 

 

10年前、大きな震災と原発事故の起こった

この日に、

わたしは、そんなふうに思っています。

 

 

 

 

nicosa

 

 

※「スピリチュアル」というカテゴリのもとに何かを書く以上、忘れてはいけないと、わたしがそう思って気をつけていることを下記に引用します。

 

季路問事鬼神。子曰。未能事人。焉能事鬼。曰。敢問死。曰。未知生。焉知死。

(『論語』 先進第十一 11 季路問事鬼神章264(11-11))

 

 

季路が、鬼神に仕える道を先師にたずねた。先師がこたえられた。――

「まだ人に仕える道もわからないで、どうして鬼神に仕える道がわかろう」
季路がかさねてたずねた。――
「では、死とはなんでありましょうか」
すると先師がこたえられた。――
「まだ生がなんであるかわからないのに、どうして死がなんであるかがわかろう」

下村湖人著『現代訳論語PHP研究所2008.9)

 


※季路…孔子の弟子、子路(しろ)のこと。

小学館デジタル大辞泉による)

※鬼神…
中国において死者の霊魂をいう。人間は陽気の霊で精神をつかさどる魂と,陰気の霊で肉体をつかさどる魄(はく)との二つの神霊をもつが,死後,魂は天上に昇って神となり,魄は地上にとどまって鬼となると考えられた。

平凡社世界大百科事典 第2版による)