あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

必ず会いに行く〜約束の場所(たいせつな友だち)中編


こんばんは。nicosaです。


今日は、たいせつな友だちとの約束のお話、3部編の内の中編です。






高校1年生のとき。


登校中、
前を歩いていた、
同じ制服の女の子が、
わたしの方を振り向き、
とてもうれしそうな顔で、
わたしの方へ駆け寄ってきました。



その子は、
わたしに、
こう言いました。


「わたし人見知りをするから、知らない人に自分から声を掛けたりしないんけど。」


「だけど、nicoちゃんには話し掛けないといけないとずっと思ってて。なぜか分からないんだけど。」


「声、掛けちゃった。」


「あのね、私も、nicoって呼んでいい?」




とてもうれしかったのを覚えています。


わたしは、
「うん。」
と、大きく頷きました。



それからずっと、


大人になっても、
なんでも話せる、
たいせつな友だちになりました。



高校3年生の時には、
同じクラスになりました。
大学も同じでした。



留学、
就職、
卒論、
家族のこと、
結婚のこと、
暮らしてみたい国、
行ってみたい場所、
子どもの頃のこと、
コンプレックスのこと、
おばあさんになった時にしていたいこと、
気になる男の子のこと、

その子とは、
なんでも話しました。


今思うと、

あれほどいろんなことを、
包み隠さず話し合える、
そんな友だちと出会ったのは、
あの子だけだったかもしれない、
そう思います。




でも、

37歳になる、
冷たい風の吹く冬の日、
たいせつなわたしの友だちは、
わたしの目の前から居なくなりました。

白血病


優しい旦那さんと、
かわいい二人の子どもたちに見送られ、
友だちは、空の向こうへ旅立って行きました。


旅立つ彼女の顔は、
わたしに優しく微笑みかけてくれているようでした。

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もう一人、
忘れられない友だちがいます。



高校2年生の時、

所属していた軟式テニスの部室を、
部員が多い硬式テニス部に譲ることになって、
着替える場所がなくなって、
わたしたちは困っていました。


その時、
陸上部の友だちが、
わたしに声を掛けてくれました。


nicoが陸上部に名前だけでいいから入ってくれたら、部室を一緒に使わせてあげるよ。」


わたしは、
陸上部と軟式テニス部を、
掛け持ちすることにしました。


選手登録して、
陸上部の試合前は、
陸上部で練習しました。



nicoが入ってくれてうれしいよ。」

「部室なくなってラッキーだった!」

友だちは、
そう言って、
笑いました。


その子とは、
高校2年生のとき同じクラスでした。


同じ班で、
修学旅行のときも、
ずっと一緒でした。

お土産屋さんでお土産を選んでいた時、
その子がわたしに言いました。


nico、へんなこと言っていい?」


「なんでか分からないんだけどね。」


nicoと、同じものを持っておきたいんだけど。」


「何か同じものを買おう!」


「わたし、人とお揃いのもの持ったりするの、いつもならイヤなんだけどなあ。」


「なんでかなあ?nicoとはお揃いのもの、持っておきたい気がするんだ。」


「いいかな?」



わたしも、そういうのは苦手な方でしたが、
その子に言われて、
とても嬉しくて、
お揃いのものを二人で選びました。


青い、小さな手鏡を買いました。



その時の手鏡は、
今でも、
桐ダンスの引き出しに、
大切にしまってあります。




その子はよく、
わたしにこんなことを言いました。



「わたし、nicoのそういうとこすごく好き!」


nicoといるとホッとする。」


nicoは、ずっと前から知ってる家族みたいな気がする。はじめて会ったときから。」


「へんだね。」




そう言って、
恥ずかしそうに笑うその子が、
わたしは大好きでした。

そばにいてくれると、
なぜかとても安心する気がしました。




その子とは、
高校を卒業してからは一度も会う機会はありませんでした。



卒業して数年経ったある日、
高校の時の別の友だちから電話がかかってきました。
sihoが亡くなった。」




21歳の時、
交通事故に遭い。





結婚の約束をした人と一緒に、
車に乗っている時と聞きました。
とても安らかな顔をしていたと。


わたしは、
葬儀に行けなかったのです。
その子の、
21歳の、
亡き骸を見ることなんて、
できなかった。







二人とも、
わたしの、
たいせつな友だち。

一緒にいるだけで、
とても安心するような。
何も話さなくても、
ただホッとする、
そんな人。



わたしは、
その二人のたいせつな友だちと、
あの高校で会いました。



その出会いは、
とても自然で、
優しくて。




あの子と、

会えてよかった、

会えてよかった、



何度思い出しても、
やっぱり、
そう、
思います。





nicosa