あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

指南役


こんばんは。nicosaです。


今日は、今の仕事のパートナー、Aさんのお話です。


年齢は、60歳を過ぎたところ。
昨年、定年になりました。
嘱託として会社に残り、
後進の指導にあたっていらっしゃいます。



Aさんが、
採用面接で、
わたしが自己紹介をする前に、
3秒でわたしの採用を決めたあの日から、
もう、15年ぐらいのお付き合いになります。




長年の営業経験と、
あらゆる分野への見識を備えた…
とても尊敬できる方です。



経験にもとづく確かな知識や、

物事を俯瞰し、
先々までを見通せる力。






Aさんがよく言うのは、



現場を守る、

現場を潰しちゃいけない。



その物事の使命、本質を忘れちゃいけない。

使命ってものがある。




それが、
上っ面だけでなく、
長年のさまざまな経験に、
現場を見続けてきた経験に、
もとづく考えだと分かるので、
信頼してついて行こうと思える。


とても素敵な方です。



それから、
良くも悪くも、
熱くなりすぎない、
ちょっと冷めたところ。


無理はしない。




だから、

いつも冷静でいられる、
バランス感覚を保っていられる、

それは見習いたいなあと思う、
今日この頃です。


(なんだか、Aさんは、だれかさんに似ています…)




少々話が長いところが、
難点ですが。


すぐタクシーに乗っちゃうところも、
??

ピスタチオばっかり食べるところも、
⁇⁇⁇


…???なんですけど。



それには、
目をつぶっています。







ぼくたちが居なくなったあとも、
現場がうまく動かないといけないよ。
もっと先を見て。



ぼくたちが居なくなったあとに、
この現場がうまく動いていること。
それが大事。



人を変えようと思っちゃいけない。
人は変わらないと思った方がいい。
自分が変わらなきゃ。



なんとかしてあげようと思わなくていい。
助けてあげようと思わなくていい。
ぼくたちにできるのはここまで。



現場を守る。
このままでは現場が潰れてしまう。
現場を潰しちゃいけない。




わたしは、
アウトソーシングの会社に勤めています。


ここ数年、
昨年の夏までは、
アウトソーシングの現場に入り、
そこで働くスタッフの、
サポートや指導をしてきました。


Aさんとは、
これまでも、
何度か、
一緒にお仕事をしたことがあります。
Aさんが営業で、
わたしは現場のリーダーで。


わたしが営業で、
Aさんも営業のときもありました。


わたしがリーダーとして入っていた現場で、
会社と先方の間に、
契約トラブルがあり、
Aさんが、
先方に、
菓子折りを持って、
謝りに行ったことがありました。


そのときは、
現場の仕事内容への評価が高く、
それもあって、
事なきを得ました。


その現場の仕事が終わって、
わたしが社内に戻ったとき、
Aさんは、
わたしの両方の手を取って、

「nicosaさんのお陰です、ありがとう。」

と、
わたしに頭を下げてくださいました。



わたしが、

「何も特別なことはしていません…」

と言うと、



「nicosaさんの、
すぐにお客様と仲良くなっちゃうところが、
良いんだと思う。」


「nicosaさんの現場が終わった後に、
ぼくが挨拶に行くと、
いつもお客様は、
またnicosaさんに来てもらいたいと
言うんだよ。」


「うちの会社にじゃなくて、nicosaさんに、ってところが困っちゃうんだけどねえ。」



わたし以外の人は、
わたしよりもっと、
仕事への見識があり、
黙々と自分の仕事をする…
そんなタイプの人が多かったのです。


わたしは、
その中では、
珍しいタイプでした。


わたしは、

その現場ごとに、
その現場で大切にしていることを、

お客様と仲良くなって、
話をして、
聞き取って、


経験から得た、
より良い提案があれば提案しながら、
自分の技術よりも、
お客様が大切にしてきたことを、
大切にして仕事をしていました。


そんなわたしの評価は低く、
わたしを褒める人など、
いませんでした。


Aさんだけが、
わたしを評価してくれました。







一昨日、

お客様のところへ行き、
わたしは、
お客様からご相談を受けていました。




Aさんがいつも、
現場を守る
…という話していること、


だからこれをご提案するのだと、
説明すると、



お客様はこう言いました。


「そういう意味だったんですか?
nicosaさんの説明を聞いて、
Aさんの言ってた話に、
納得がいきました。」


「なるほどね。」


「そういうことか。」




あれっ、
Aさんが、
あんなに何度も話してたのに、
伝わってなかったの?

と思いました。



お客様は、
とても納得されて、
わたしたちのご提案のとおりに、
やってみようと思うと
言ってくださいました。





その打ち合わせが終わってから、
ふと思いました。




これも、
何かの練習なんだ。





何の練習なのかは、はっきり分かりません。



「伝える」の練習かな?


俯瞰して、
広い視野で物事を見渡せる人がいて、
とてもいい提案や助言をしてるのに、
それが、周りの人にうまく伝わらないとき、


それを、間に入って、伝える、練習?






祖母がよく言っていました。




nicoちゃん。

人生に起こることは、

ぜんぶ修行。




だから、
自分に起こることは、

いいことも、悪いことも、
ぜんぶ意味があって、


そこで何かを勉強して、
何かを練習するために、
わたしの身に起こるのだと、
わたしは思っています。





わたしの今のしごと。

しごとをする時は、
いつも、
Aさんのサポートがありました。


そのときどきに、
わたしに足りないものを持っている人を、
わたしの側に置いてくださったり、
励まして、
声をかけて。



なんとなく、
気付いています。



もうすぐ、
Aさんのサポートは終わるのです。


わたしの指南役を演じてくださった、
Aさんとのステージが、
もうすぐ終わる。


そんな気がしています。






nicosa