あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

直島 〜南寺で見えたもの


こんにちは。nicosaです。




直島に行って来ました。
直島は、香川県直島町にある、瀬戸内海に浮かぶ小さな島。


現在、直島は、
現代美術、建築作品が、
多く展示される島として、
世界中に知られています。


古くは、
焼杉板の黒い外壁が美しい民家が並び、

讃岐国へ流された崇徳上皇が、
一旦直島の御所に移され、
3年の月日を過ごした際に、

島の島民の純朴さ、素直さを賞賛して、
直島という島名を、
崇徳上皇自身が命名したという、
言い伝えが残っている、

そんな島です。



わたしは、ここを訪れたハリウッド俳優がとても神秘的で感動したと話しているニュースをテレビで観たり、恩師に薦められたりして、この島のことを知りました。



ここを訪れることにしたのは、

今のわたしには、
ここに行く必要が、
あるのかもしれない、

なんとなく、
そんな風に、
思ったから。






岡山県宇野港からフェリーに乗り、直島へ向かいました。




直島の宮浦港に船が入ると、
草間彌生さんの作品「赤かぼちゃ」が、
迎えていました。



素朴で優しい島民の暮らしの中に、

現代美術・アート作品が散りばめられ、

また、安藤忠雄さんの建築作品が点在する、

島でした。







地中に埋められた美術館「地中美術館」と、
古民家を改修した「ANDO MUSEUM」で、
安藤忠雄さんの建築の世界を楽しみました。


地中美術館では、
モネの睡蓮に会えました。

マルモッタン美術館や、
ジヴェルニーを想い出して、
どこか懐かしく。






もう一つ、
直島の本村地区にある「南寺」を訪れました。



ジェームズ・タレルの作品「Backside of the Moon 1999年」のサイズにあわせ、安藤忠雄が設計を担当した、焼き杉の外壁が印象的な新築の建物です。


この本村地区近辺は、
5つの社寺と城址が集まっている、
直島の、歴史的、文化的中心地です。



作品「南寺」は、

ここにかつて実在していたお寺が、

人々の精神的な拠り所であったという、

その記憶をここにとどめようとした、

そんな想いの込められた作品なのだそうです。





その作品の中は、

真っ暗な空間で、


目の前には、
ただ暗闇が広がるばかりで、

わたしの目には何も見えませんでした。



暗闇というものには、
恐怖を感じるものです。

作品の中に入るのをやめてしまう人も、
いらっしゃいました。




スタッフの方の誘導で、
中へ中へと、
進みました。

誘導のとおりに、
ベンチに座り、

何も見えない暗闇を、
ただ静かに、
直視すること、
数分間、


目の前に、
赤いランプがぼんやりと見えました。

続けて、
白いスクリーンが。



わたしは、
ぼんやりと見える、
スクリーンを見つめていました。




またしばらくすると、
暗闇の中に、
一緒に入った人たちや、
スタッフの方の姿も、
ぼんやりと見え始めました。



スタッフの方の説明では、
照明は、
明るくしていないそうです。


はじめから、
赤いランプも、
白いスクリーンも、
その空間の中にあったそうです。


目が暗闇に慣れて、
だんだんと、
それが見えるようになった、
ただ、それだけなのだそうです、





恐怖すら感じる、

暗闇の中に入ったと思っていたのに。








暗闇の中にいると、
思い込んでいたのは自分だけ。





はじめから、
光は目の前に、

光はずっと、そこにあった。







わたしは、

「南寺」の中の、


入って来たときは、
暗闇だと思って、
恐る恐る進んだ、


その通路を、


出るときは、

やすやすと容易く、

どこか楽しい気持ちで、


建物の外の、
青空の下へと、
出て行きました。










また、フェリーに乗り、
瀬戸内海の小さな有人島無人島に、
名残り惜しさも感じながら、
海を渡り、


岡山県宇野港に戻りました。



南寺の暗闇の中で見た、
赤いランプと白いスクリーン、

南寺の前の、
コーヒー屋さんの、
他県から直島に移住した店主の、
優しい笑顔が、

その残像が、

わたしの頭の中を、
何度も横切ります。






来月は東京へ行きます。
資格試験を受験するため。
もう一つの目的は、東京大学へ行くため。
そこへ行ってみようと思ったので。
早いもので、もう、来月は、2月。
そこで、わたしは、また何かを見つけるのでしょうか。




nicosa