あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

過去は変えられる


こんばんは。nicosaです。




11月は、たくさんの人に会って、起業のいろいろなことが決まり始めました。
店舗を間借りさせていただく場所が決まりました。店の名前も、決まりました。
具体的な事業内容やコンセプトや価格設定など、事業計画が見えてきました。

今日は、そんな中で、「過去は変えられる」「過去が変わっていく」と思えた出来事のお話しをしようと思います。







ここ数週間、
とても不思議なのですが、

人と話しをしたり、
出会ったりする中で、


「わたしのやることはこれなんだ。」

「これは違う。これはやらなくていい。」

「これで合ってる。これはやる。」


と、「自分のやりたいこと」に気付かされていくような、そんな不思議な感覚がずっとありました。


まず「自分のやりたいこと」があって、
それを叶えるために行動するのではなくて、

閃きのまま、
直感のまま、

人に連絡を取って会いに行き、
場所を訪れ、

そこで、「わたしのやりたいことはこれだったの?そうか、わたしは、こういうことがしたかったのかもしれない。なんとなく、これで合ってる気がする。」と、自分が探しているものに「気付かされていく」ような感覚。



「この人に会いにいく。すぐに会いに行った方がいい。」

「この場所に行く。この人に会ったあとに行く。」

「会えなかったということは、会う必要がないということ。」

「この人には、もう少し下調べをしてから会いに行く。この人に会うのは、今じゃない。」




それを繰り返す内に、

「出来た…」

事業の企画書が出来上がっていました。





「会いに行っていいですか?」と聞くと、なんの躊躇もなく「いいですよ。」と言ってくださる人からは、必ずヒントをもらえます。初めて会う人からも、以前から知っている人からも。


だからわたしは、あまりがんばらなくても、わたしの好きなことだけ考えて、好き勝手なことを言って、気が付いたら、「自分のやりたいこと」が文書になって目に見える形になっていました。


とても不思議で、へんな体験でした。


12月に入ったら、更に具体的な、事業計画書や損益計画書、資金繰り表を作ってみることにしました。


出来上がったら、
もう一回、商工会議所に行って、
それを担当者に見ていただいて…


準備をして、

店のオープンは来年の春。

宣伝は、2月の初旬から始める。



今のところ、それが目標です…








店舗を間借りすることになった場所は、
わたしが大学生のとき、
何度も訪れたことのある場所でした。


大学の就職課で、求人を探していたとき、
男の人に声をかけられて、
わたしはその人とお付き合いすることになりました。


その人のことを、好きだとは思いませんでした。でも嫌いでもなかった気がします。


声をかけられたその日、
車でアルバイト先まで送ってもらって、
連絡先を交換して、
その日の夜に電話がかかってきて、
付き合ってほしいと言われて、
付き合うことになりました。


その人の友だちが住んでいた学生寮に、
その人はよく、わたしを連れて行きました。


その学生寮は、
リノベーションされ、
今は、カフェになっています。






学生寮のオーナーは、
老朽化した学生寮の取り壊しを、
考えたそうなのですが、


たくさんの学生が集った(つどった)
その場所を、
長い長い時間、
学生たちをずっと見守ってきた
その場所を、

取り壊してしまうのは、
忍びなくて、


外観はそのままに残し、
建物の中は、柱や基礎部分を残し、
全面的にリノベーションしたそうです。



「これからも、学生が集う場所として使ってほしい。」



オーナーは、そうおっしゃって、
借り主を募りました。



そのオーナーの言葉や、
その場所の温かさに惹かれ、
そこにカフェをオープンした方から、
わたしは間借りをさせていただくことに、
なりました。




カフェの真ん中には、
学生寮の時のまま、残された柱があって、

柱には、
その学生寮に暮らした学生たちの名前が、
鉛筆で刻まれています。
身長の高さのところに。




わたしも、
そこに、
その柱に、
名前を書いてもらいました。
身長の高さのところに。



その思い出は、

ずっと、

ずっと、

わたしの中では、

消してしまいたい、
なかったことにしてしまいたい、

思い出でした。




なぜなら、




好きな人との、
恋愛が出来なくなってしまった、
大嫌いな自分を、


自分の愛し方も、
自分以外の人の愛し方も、
分からなくなってしまった、
大嫌いで、どうしようもなく情けない自分を、


自分の言いたいことが、
半分も言えない、弱虫で、
消してしまいたいほど大嫌いな自分を、



忘れてしまいたかったから。




でも、

わたしは、今、

またこの場所にやって来て、

この柱の側で、

「自分のやりたいこと」を、

現実にしようとしています。





この場所に、
この柱に、
自分の名前を刻まなければ、
わたしはこの場所を忘れてしまい、
「自分のやりたいこと」も、
忘れてしまっていたかもしれない。



「自分のやりたいこと」を忘れないために、
わたしはここに来て、この柱に名前を刻む必要があった。




大切なことを忘れないために、

大嫌いで、
消してしまいたいほど、
ほんとうにどうしようもなく情けない自分を、
作り上げ、

その証として、
柱に傷をつけておく、
その必要が、
あったのかもしれない。



大切なことを忘れないために。
ここに、辿り着くために。


あの自分がいるから、
今の自分がいる。



そう思えた時、


消してしまいたかった思い出は、
忘れてしまいたかった思い出は、

大切な思い出になり、

そして、

優しい思い出になり…





「過去は変えられる。」


未来が過去を変えていく。


「過去が変わっていく。」







そんなふうに思えた、鮮やかな紅葉の日。


過去の辛い思い出は、
わたしの中で、
優しい思い出に変わっていき、


わたしは、


長いため息を、
一つついて、
空を見上げて、
微笑んでいました。





長い時間、
ずっと、
あの場所で、
わたしを待っていてくれた、
あの柱の傷が、

とても、
とても、
愛おしく思えました。











nicosa