あなたに会えたあの日から

生まれる前のやくそくが、今、現実になる

龍のなみだ

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こんばんは。nicosaです。

 

いつもその前を通る小さな朱い鳥居。その鳥居は、最近修復されて色鮮やかな朱色になりました。

 

鳥居の上には、

小さな白い龍。

 

あの龍、何だろう…

とても気になりました。

 

その神社のこと、白い龍のことを

調べてみることにしました。

 

その神社のそばを流れる川の

その流域にあるいくつかの神社には、

 

九つの頭を持つ「九頭龍」と

その妻の「白龍」の伝説が、

伝え残されていることを

はじめて知りました。

 

その龍の話は、今まで

聞いたことがありませんでした。

 

九頭龍伝承。

 

今日は、この地に

幾百年、幾千年も生きた、

龍の夫婦のお話です。

 

 

近くの図書館に、

九頭龍伝承を絵本にした

郷土資料があったので借りてきました。

絵本のお話はこんな感じです…

 

 

むかしその地にあった

池か沼のような場所に、

九つの頭を持つ大きな雄の龍と、

白くて細い小さな雌の龍が

暮らしていたそうです。

いく百年も、いく千年も。

 

龍はとても気ままで、

海のしおなりが聞きたくなれば川をくだり、

月の美しい夜は川を登り、

紅葉美しい山へと向かいました。

 

二匹があとになり、さきになり、

川を行くのを

村人たちはときどき見かけました。

 

 

時に、二匹の龍は、

その身体の大きさが故、

川べりで遊ぶ人間の子どもを

溺れさせてしまったり、

 

人間の大人の男の人でさえも、

水の中へ

引き摺り込んでしまうことも

ありました。

 

村人たちの中には、

悪いことをする龍だと

噂をするものも

少なからず居たようです。

 

 

春も夏も、全く雨の降らない

ある年のことでした。

 

白い龍は、

九頭龍の九つの頭の一つに

あごをちょんとのせて、

 

九頭龍は、巻いたじぶんの尻尾を枕にして、

幾月も眠り続けていました。

 

龍が眠り続けている間、

雨が降らない日は続きました。

 

川も池もカラカラに干上がってしまい、

雨乞いをしても雨は降らず、

村人たちはとても困ってしまいました。

 

ある日、山に、

どどーん、どーんと雷の大きな音が響き、

二匹の龍はようやく目をさましました。

舞い上がって天を駆けめぐりました。

 

嵐になりました。

家はかたむき、木はたおれ、

川はあふれ、稲は水浸しになり。

村人たちは泣きました。

 

そんなとき、

「矢をいよ」

「その矢のとどまるところに住むがいい」

と、お告げを受けた男が放った矢が、

九頭龍の目に突き刺さりました。

 

九頭龍は唸り、暴れて、

煙のように水しぶきを上げました。

 

村人たちに向かって

たてがみを逆立て、

鱗を震わせ、

目から血潮を吹上げ、

 

村の娘に襲いかかりました。

 

矢を追ってやってきた男は、

「にくいやつ」と言って、 

 

目に矢が刺さり、

もがき苦しんでいる九頭龍の喉に

深く刀をさしました。

 

白い龍が言いました。

「やめてください」

「もう決して村を荒らしませんから」

「夫の命を助けてください」

「代わりに、私を殺してください」

 

村人が、

「白いやつも殺してしまえ」

と叫ぶと、

 

九頭龍は最後の力をふりしぼって、

言いました。

 

「これは私の妻です」

「どうか、殺さないでください」

「私はどうなってもいいのです」

「妻だけは、助けてやってください」

 

 「白い龍は、これからきっと、

村を守っていくでしょう」

 

絵本には、

白い龍の目に、

九頭龍の目に、

大きな涙の雫が描かれています。

 

村人たちは、

九頭龍の願いに

「承知した」と、

白い龍を殺さないことを約束しました。

 

九頭龍は、そこで生き絶えて、

水の奥深く沈んで行きました。

 

 

その後、

白い龍が一匹で

川を行くのを、

村人は見かけています。

 

 

 

絵本のお話は

そこで終わっています。

 

 

 

窓を開けると、少しかすんだ空に、

 

小さな鱗をきちんと並べた

長い長いうろこ雲が、

山の向こうの方まで

ずっと、続いていました。

 

季節が変わっていくんだと

そう思いました。

 

 

 

「踊ろうよ さぁ ダーリン ラストダンスを」

「暗いニュースが 日の出とともに」

「街に降る前に」

 

「まるで僕らは エイリアンズ」

「禁断の実 ほおばっては」

「月の裏を夢みて」

 

「キミが好きだよ エイリアン」
「この星のこの僻地で」
「魔法をかけてみせるさ いいかい」

エイリアンズ

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(作詞:堀込 泰行 作曲:堀込 泰行)



 

nicosa